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泡盛堪能。

わざわざ真夏のシーズンでもない時期に予約まで入れていたのはこの民宿には「BAR」が併設されているというだけの理由だった。

「BAR」が好きなのである。
「ぼけぇっ」とちびちび酒を飲む時間が大好きなので、「BAR」は絶好の場所なのだ。

自転車ごと泊まりなのでその件も問題無いか確認していることもあるが、部屋数が少なそうなので念のために予約したのである。
中に入ると地元の人には見えない女性が出てきて6畳程の和室に通された。荷物を置き、宿帳を書き、先に宿賃を支払い、街に出る。

これから輪行前に買いそびれたものを買って、そのあと今夜は素泊まりなのでどこかで晩飯にありつかねばならない。
ホットスパーやホームセンターで「日焼け止め/虫よけスプレー/やえやまGUIDEBOOK」を買った。ビーチサンダルも欲しかったが気に入ったものは見つからなかった。

さて、晩飯の時間。
あまり考えずに目に入った一件の居酒屋に入った。

まだ出来たばかりといった感じのきれいな内装。閑散期なのか、ほとんど客がいない。
カウンターの端に腰掛ける。ジョッキのオリオンビールを一口。つきだしはゴーヤーとイカの和え物。

実は波照間どころか沖縄方面自体へ来るのが初めてなのでこれだけでも新鮮に感じる。ジーマミ豆腐とチャンプルを注文した後、あっという間にビールが無くなった。
でもって、一合だけ八重泉を頼んでみる。
泡盛はほとんど飲んだためしがないのだが、そんなに違和感なく飲み出すと、客が少なかったこともあってか、カウンターの2人の店員のオネーチャンと話し込むことに。
やっぱり2人とも地元ではない。石垣には内地の人が集まっていると聞いていたが、ここまで地元の人とまだまともに話していない。
料理もたいらげ、八重泉も空いたところで別の客が入ってきた。ちょうど良い頃合いとみて「おあいそ」する。
明日の高速船が脳裏に浮かんだのだ。慣れない酒だし控えめに。


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宿に帰って「BAR」に向かう。部屋から廊下を通って扉を開けると店内に通じている。
「こんばんわ」と入ると、「来た来た!」と聞こえた。
4人程しか座れないカウンターとテーブル席が少し、小さな手作りの「BAR」だった。
カウンターの中にはさっきの女性、カウンターに座っているのはどうもこの宿の御主人らしい。店の中にはこの2人だけ。
ということは中にいる女性は奥さんか。

「岸和田から来たんか?」と宿帳を見たらしく御主人。
「そうです。」と答えて気付いた。
関西弁ということは、そう、2人とも関西出身だった。
「はい、歓迎の一杯。」と手渡されたのは、巻貝をグラス代わりに泡盛らしい酒が入っているものだった。
貝は直径30cmくらいの夜光貝だった。逆さにした巻貝に古酒が入っているので、飲み干さないと器の貝は置けないというわけだ。とにかく飲み干すしかないか。

出身地のこと、輪行のこと、しゃべってるうちに女性は奥さんではなく、従業員だということ。
御主人はダイバーで昔は水中カメラマンだったことなど、色々話してくれた。

ついつい酒の勢いも増す、
ところだが、貝は飲み干したものの、ふだん飲まない酒ということもあって後が恐いのでビールにする。

しばらくするとお客さんが1人入ってきた。地元の常連さんらしい。喋る言葉も独特の、まさに石垣の島人。さらに賑やかになる。
ビールを空けたころ、今度はその常連さんの「おごり」。
またたっぷりの泡盛。酒のうまさもあるだろうが、なにより初対面でこんなに和気あいあいと気分よく飲んでることにすごく不思議な楽しさを感じる。

しかしそろそろヤバい気がする。量はそうでもないが短時間で飲んでるぞ。大丈夫か?明日は。少し睡魔が襲う。

ようやくお開きになったあと、シャワーを浴びて床につく。なんとか大丈夫そうだ。
八重山の初日、無事?終了。


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