
南の水平線。
再び、高那崎を目指していく。
    
細い高那崎への道は左右を背の高い草木で覆われていて、いろんな蝶が飛んでいる。
    
道を抜けると小高くなった上に休憩所(四阿とでもいうんだろうか?)が見えた。
    
    
いよいよ南の端に辿り着く。
    
自転車を押しながら登ると正面には深い青色の水平線、右に「最南端の碑」が集まっている。正面足元には島をかたどった碑もある。


左:一番目立つ竹富町の碑。(c)S-ORA
    
右:「波照間の碑」群。
    
北から吹き下ろす風を背中に受けながら目の前の水平線をしばし目に焼きつける。足が動かなくなりそうなくらいの眺め。
    
いかにも「南の果て」といった風景。海の色からして深さが感じられるし、流れの速さもかなりありそう。
    
ここには時折島の人が訪れるようだ。数人の人がタバコを吸いにやってきた。
    
何枚かの写真を撮った後、ペムチ浜を目指すことにした。


左:撮影者のひねくれ具合のわかる?最南端の岬から撮った島の北側。
    
右:故障はあったが何とか到達。
    先ほど来た道を戻り、途中で西に向かう道に入る。
    
車がほとんど通らないのに立派な道だ。道の左にはずっと海が見えている。
    
    
そろそろペムチ浜のはずだが抜ける道を見つけることが出来ない。何本かあるはずなのだが。
    
結局そのまま道なりに進んでいると、やがて草木に遮られて海が見えなくなってしまった。
    
「まあええか。」と簡単にあきらめてしまう。
    
後で聞いた話だと昔は立ち入り禁止の「聖地」であったとのこと。どちらにしても今は遊泳禁止の浜ということもあるし、ちゃんとした道がついていないわけである。
    
が、いきなり自転車をこいでいると左に抜ける道がポッカリ。ならばもちろん入ってみることにする。
    
自転車は置いて徒歩でそのオフロードを降りていく。だんだんと細くなっていくうちに先には小さな入り江が見えた。
    
どうやらペムチ浜の西端に出たらしい。残念ながら浜はゴミが多い。たき火の後やハングルのラベルのついたペットボトル、それらを避けながら波打ち際まで出て波で足を洗う。
    
結構波がたっているのがわかる。もうこの先は外洋なのだから当然なのだが。

自転車まで戻ると少しバテてきていたようだ。
    
ずっと強烈な直射日光にさらされ続けている。両腕と両膝は日焼け止めを塗ったにもかかわらずすでに赤くなっている。それに軽い脱水状態。
    
そういえば今日は何にも口にしていない。自転車のフロントバッグに入れていたパンをかじりながら出発、だが飲物がなかった。大失敗。
    
次は順番でいうと「浜シタン」を見に行くはずだが、身体が持ちそうにない。一気に「ニシ浜」に行って休憩にしよう。

