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2008年07月 島バナナ株分け

雨が少なめ、気温もそこそこ高め。
相変わらずの雨の無い梅雨が続く。

月初、バナナは一時的にだと思うが成長が見えなくなり、ゴーヤーの成長もなんだか怪しい。
何となくイヤな感じがあったがこういうのも梅雨のせいなのかも。
今年は「マンションの都合」があるのでその段取りもしなければならず、まずは最優先作業として「2号」の子孫を独立させて鉢の中に残る「2号」の塊茎を取り除いてしまうこと。
梅雨明けをめどにしてやってしまわねば。


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相変わらずの激突はこれからも続くことに。


突然、「3号」が天井に葉を突き当てた。
成長は停止してなかったのか。
しかし、まともに当てたので「骨折」してしまってる。
結局は「3号」はこの後も先月に続いての葉っぱ連発を続けることになる。


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左:いよいよ、というか切羽詰まって?旧「2号」鉢の吸芽を分離する。
右:鉢を横倒しに。



さて、いよいよ「2号」の子孫を植え替える。
そして「2号」の残骸・・・塊茎を取り除き完全に「2号」の姿は消えてしまうことになる。


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左:鉢から抜き出した図。
右:分離した「2号」の剣吸芽(第1子)=「4号」襲名。



ある程度予想出来たが、結構な時間を費やして鉢から塊茎、吸芽のかたまりを取り出す。

想像以上に塊茎が巨大化。
吸芽が出ているせいもあるが鉢の中、上「3分の1」位は塊茎じゃないか?という位。やっぱり地上部がデカいから当たり前なのだろうがそれでも圧倒される大きさ。

最初の分離はやはり「剣吸芽」。
すでに大きくなってるので偽茎(仮茎)の取り回しスペースにやや手こずったが、塊茎部分はそれだけ独立が進んでいて簡単に「パキッ」と取れた。
やはりある程度成長させてからの方が親株からの吸芽分離はやりやすくなる。
この剣吸芽を「2号」の後継として今後は「4号」と呼ぶ。

さて、次。
次に成長していた「第2の吸芽」を、と思って親株塊茎との境目を探っていてここで気付いた。

新たに未確認の吸芽発見。
まだ土の中にあったので見つからなかったわけで。

他にもあるのでは?
と探すともう1個発見。

うーん。

そんなにたくさん家で養えないぞ。
ここで心の「悪」のささやきが・・・

(・・・間引くか・・・)

作業停止すること約5分。


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左:「第2の吸芽」(第2子)も剣吸芽のよう。
右:「第3の吸芽」(第3子)は「4号」襲名した剣吸芽の根元に出たもの。
結局「2号」の第3子であった。


それは出来ん。

吸芽は全て取り出した。


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左:新たに発見の第4子。
右:さらに発見の第5子。根が無くてまるで「サトイモ」のよう。


残り計4個。
根っこの生えていない「末弟」の第5子を入れて。



吸芽を分離した後の「2号」の塊茎はそれは小さく・・・
まさに子孫のためにエネルギーを分け与えたという感じがひしひしと。
我が家で島バナナ初収穫を実現してくれて、
無惨に縮んだ「2号」の残骸に感謝。



そして新たな世代の始まり。


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左:新たに「4号」を植えるための準備。底には大粒赤玉土を敷き詰める。
右:その上に中粒赤玉土+バーク堆肥+くん炭。
途中根の下にあたる位置に「マグァンプK」中粒を適量入れた層を作っている。



「4号」鉢土の準備開始。

実は現在の「我が家の基本土」をきっちりとした形でバナナに準備するのは今回が初めてになる。

鉢底には大粒の「赤玉土」。
コンクリートのベランダの床の熱から根を守るために必要。
但し、石だと土の再生時に手間がかかるので「赤玉土」を利用する。

その上に中粒の「赤玉土」4割+「バーク堆肥」5割+「くん炭」1割。
今回のバーク堆肥はアイリスオーヤマのペレット状のものを使用してみた。
このところバーク堆肥も「ナントカ入り」みたいな余計なものが混ぜられたものが出回り過ぎている。「牛糞入り」もいまいちだったし、「木炭入り」なんていうのは木炭ではなく木屑が入っていた。
もう何が出てくるかわからなくなってきたので名前の知れている大手の製品を試してみたわけで。ペレット形状が気にはなったが、元々大型の鉢に充填するのでこの方が水はけは良くなりそう。

本来基本は「無肥料」なのだけれど、一度植え付けると最後まで土の入れ替えは無いと思うので根より下にあたる位置に「マグァンプK」を混ぜた層を2層ほど作っている。

そして「4号」植え付け後、最後に鉢土表面にバーク堆肥だけの層を作っている。あまり意味は無いが、ペレット形状なので「虫除けにならんかな?」とか思ったくらいで。
この層の上から鉢の外周に「鉄力あぐりスーパー」を少量施肥で完了。

ここで久しぶりに「3号」「4号」の身体測定。

偽茎部の長さ(傾いているので高さではない・鉢、葉の高さ含まず)
「3号」・・・200cm
「4号」・・・130cm


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左:「4号」完成。最初から少し傾けて植えている。
鉢土再上面にバーク堆肥のみを敷き詰めた層を作っているので表面は黒い。
右:吸芽が2個も新たに見つかったので鉢が足りず吸芽は全てとりあえずの仮所帯へ。



で、残りの吸芽どうしよう。
鉢も足りないし。


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左:後日用意した鉢に「第2」〜「第5」の吸芽植え付け。
右:1週程で定着した「第4吸芽」。


100均で鉢を用意してとりあえず植え付け、形にはしてみた。

結構それぞれの吸芽の塊茎はデカくなってるので定着は早そう。
本当にこれだけも養えるのか?
ただでさえここはマンションの狭いベランダなのに。


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左:はっきり剣吸芽らしい細い葉を出す「第2吸芽」。
右:「第4吸芽」も急成長。この時点ではまだどちらのタイプか判断出来ず。


1週間するかしないかで「第5吸芽」以外は成長を見せ始めた。
どうやら・・・

「第2吸芽」・・・「剣吸芽」
「第3吸芽」・・・「水吸芽」
「第4吸芽」・・・「水吸芽」
「第5吸芽」・・・サトイモみたい

らしい。


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左:「第4吸芽」は水吸芽と判明。
右:「第3吸芽」も水吸芽。


さすがに「第2吸芽」は剣吸芽らしい縦への速い成長。
でも、他の水吸芽も葉を増やすのは速そう。


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左:「第2吸芽」(剣吸芽)と「第4吸芽」(水吸芽)。
これだけ葉の形状が異なる。
右:「第2吸芽」は里親が決まり、我が家を離れる。


バナナの吸芽のタイプ、「剣吸芽」と「水吸芽」を比べる機会はそうないので並べてみた。
かなり葉の形状は異なる。
不思議な違いだ。
ご存知の方もいると思うが、この吸芽の違いは・・・

「剣吸芽」(剣吸い芽)
・・・細い剣のような葉。初期の成長が速い。最終的に多収穫を見込める。
「水吸芽」(水吸い芽)
・・・幅広の葉。親株の生育に影響を与えるとされ、バナナ農家では早々に「芽かき」されることもある。

といったところ。

でも「水吸芽」もちゃんと成長して収穫はできるので。

で、「第2吸芽」(剣吸芽)は里親がすぐに決まり、月末に我が家を離れていった。何とも島バナナが我が家にやってきた頃には思いもしなかったことになっている。
ともかく、新天地での健康を祈る。


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折れた葉の付け根にすぐに次の葉先。早過ぎ。



さて「3号」、月初に天井突撃で早々に骨折した葉は裏返しに展開しようとして葉柄部分からさらに骨折。ダラーンと垂れ下がってしまった。
もう天井邪魔しまくりで大変だ。
とかいううちにもう次の葉先が登場。
先月からの猛烈な勢いは全然衰えず。


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左:「4号」植替え後初の葉。
右:数日後に展開終了。これで一安心。



「4号」も植替え後10〜14日程で新しい葉を見せた。
展開もスムーズで一安心だ。
その後月末には2枚目の葉先を出している。



では、その他。


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左:奇形の葉が連発。
右:乾燥を防ぐための水苔を敷く。



ゴーヤーはとにかくおかしい。
生育が悪い。
「マンションの事情」で思うように出来なかったことが響いていると思う。
痛恨の最悪なシーズンになりそう。
収穫すら出来るのかどうか危ぶまれたが、何とか数個は結実した。


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左:なんとか収穫に結びつきそう。良かった。
右:花の開花が遅い。朝寝坊な今年のゴーヤー。


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左:今年初の収穫は7月末になってから。
右:とても5株あるとは思えない「ショボイ」カーテン。


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左:サイズは相当物足りないが限界なので収穫。
右:限界までデカくなる前に黄変するものも。



ハバネロの「レッドサビナ」。


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左:月初の全体写真。
右:あきらかに窒素過多。葉っぱデカ過ぎ。


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左:つぼみはつくが開花どころか成長せずに全て落ちていく。
右:月末はここまで。結構伸びたけどまるでつぼみが育たない。



こちらもヤバい。
上背はそれなりに伸びたし、支柱を入れた程なのだが、何より・・・

つぼみがついては落ちまくり。
花が落ちるというのはよくサイト上で見るのだけれど、我が家では開花どころか、つぼみもまともに育たない。

やたら巨大な葉を見ると、いわゆる「窒素過多」状態らしいが。

このまま結実せずに終わりそうな気もする。
かつて失敗に終わった「ペピーノ」の二の舞か。



最後に宮古島のOさんからの話が実家経由で聞こえてきた。
あの「外来種バナナ」の話。

どうやらあのバナナ・・・


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本当に「イスラエルバナナ」らしい。
完全に黄色くならないバナナと聞いていたが、ほとんど黄色くなってたがな!


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