K-1Works
Top | ばななはあと | 輪行記 | Tea | Accessories | BBS | Link

1116344.jpg

2011年06月 アザミウマ駆除へ

いつの間にやらセイロンベンケイソウあたりから大発生し始めていた黒いアザミウマ。
現在では島バナナの偽茎にも繁殖し始めていて駆除どころかどんどん広がり始めているわけで。
このままでは室内での葉菜の養液水耕栽培にも影響は間違いなく、
わざわざ室内に装置を作った意味がなくなってしまう。

この前のハダニ駆除の「ダニ太郎」散布が思いのほかうまくいっていることで、
この勢いでアザミウマの駆除も勝負をかけようと思い立った。

どうせやるなら効果の高いものを徹底的に。
いろいろ情報収集して殺虫剤も用意出来た。
今後の島バナナ栽培を左右する、管理人としては真面目な勝負がついに・・・


1115763.jpg

そして「4号」バナナの新葉が伸び始めて一安心、
と言いたいところなのだがこの後まさかの展開も。
ちょっとバナナが今月は悲劇だった。


1115804.jpg1115806.jpg

今月最初の島バナナに関する作業は、このところちゃんと出来ていなかった定期追肥ルールの再構築。

バナナに必要な肥料要素を再度確認の上、やはり「IB化成肥料」と「硫酸加里」の2つをメインにすることと見直す。
バナナが一番欲しがるとされるカリは「硫酸加里」の水溶液で補充した上でIBのフラットなバランスの配合を利用する。
つまりは・・・

N=P<K

というイメージで。
バナナはリンが不要と言うウワサも
土壌の状態にもよる話でバナナもリンを必要とする。
ただし、リンのやり過ぎもよろしく無いとのこと。
気になる場合は・・・

N>P<K

・・・的なV字型バランスで窒素比率を増やしてもいいと思われる。


1115849.jpg1115923.jpg

さてさて「4号」の新葉は遅いペースであるものの順調に伸長。
しかし何となくヘン?(写真右)
ここで台風よりもよくやって来るヤツが物の見事にやってくれた。

「バサバサッ」という羽音にベランダを見るとヒヨドリ。
この新葉を止まり木にしてやがる。
追い払おうとしたその時に・・・

「メキメキッ!」


1115959.jpg

何とむごい事を・・・

先端部分がガックリと垂れてしまう。(悲)


1115122.jpg1116123.jpg

そんなこんなでショックを乗り越えた中旬を過ぎた辺りでいよいよアザミウマの駆除作戦を実施。
殺虫剤は「モスピラン液剤」。
実はアザミウマに対応したものではないのだが・・・

しっかりとベランダ中に散布。


1116133.jpg

同じ日にバナナに再び定期追肥。
基本的に2週間に1度ペースの予定

ただし今回の硫酸加里水溶液には「大塚ハウス5号」を忍ばせてある。
微量要素中心の5号なのだがこれもバナナにはもちろん必要・・・

春先のハダニ駆除はまだまだ効いている。
すっかりバナナにはハダニの姿がない。
というよりベランダから完全に消えている。

今回の黒いアザミウマもうまく消えてくれることを願う。


しかしまたここで悲劇が・・・

先の折れた「4号」の新葉はそれでも伸長し続けて何とか展開が始まった。
待ちに待った「4号」バナナの今シーズン初の展葉だ。

ところが・・・


1116163.jpg1116173.jpg

ある日帰宅するとまた折れてる!

またヤツの仕業なのか?
しかしこのころすでにヒヨドリの姿は殆ど見かけることがなくなっていてそうとも言い切れない。

折れてる箇所を確認するが一番感じたことは葉の中軸(中肋)の柔らかいこと。
さすがに経験したことのないその柔らかさが気になる。
おかしい。

何らかの病気なのか?
また罹病株疑惑が。

「4号」以外のバナナがどんどん新葉を繰り出し始めているのにこの状態はどう見るべきか?
悲劇は果たしていつ終わるのか?


1115770.jpg1116233.jpg

ミニトマト「オレンジキャロル」の養液水耕は加速度的に生長が速まってきた。
さすが夏野菜らしい勢いにうれしくなる。

さて基本に戻ってのミニトマトの養液水耕。
今シーズンは無茶なことは止める。(笑)

まずは養液濃度はEC 1.2前後で通し、最高でも2.0に乗らないように。
仕立て本数の方は少し悩んだが最終的に1本仕立てとして後々「つる下ろし」誘引をすることにした。
これらはほとんどハウスでのトマト養液水耕栽培の手法を真似るものだったりする。

途中エアレーションのトラブルで葉先を壊死させる事態もあったが大事に至らず順調に果段を増やしてきた。


1116276.jpg

去年は化物みたいなミニトマトの草勢だったが今年はかなりコンパクト。
養液のバランスがトマトには大事なことを身を持って覚えることに。(笑)


1115844.jpg1115979.jpg

伏見甘長は今年完全に育苗に失敗した。

元々発芽・育苗に高い温度がいるトウガラシ類だけれど温度が足りなかったわけですな。
後から慌てて播いたタネのほうがあっという間に大きくなって先の苗を追い越してしまった。

一時は今年の夏の酒のアテ不足が懸念されたが、これで何とかメドが付いた。
中旬に水耕装置に移して何とかスタート。


1116341.jpg

やはり遅れていることは否めないが、それでも夏秋にはありつけそうだ。
何故だかこの伏見甘長だけにアブラムシがたかるのだが、早々に退治を繰り返しここまで生長。


1115771.jpg1116274.jpg

ゴーヤーはだいたい予定通りのペースですかな。
ミニトマトで無理が出来ない分、こちらでEC値を高くする無茶を楽しもうと思う。(笑)
予定としてはEC値で3.3程度まで上げてみたい。
別に上げる必要があるわけではないのだが・・・

カーテンを繁らせたいことと、ひょっとしたらゴーヤーの実自体もデカくならんかなという姑息なことを企んでいる。(笑)
ということで実は今年から「大塚ハウス9号」の割合も少し多めに変更している。
管理人は欲が深い。

さて、ここで失敗例も報告を。
アイスプラント「プリアン」は完全に初動の失敗が響いてダメだった。
そして葉ダイコン「葉太郎」もアザミウマの餌食となり絶望的な状態。
このあたりはまた秋以降にリベンジしたい。

で夏の間に葉菜が欲しいと思ったので急遽用意したのは「エンサイ」。
水耕の装置の段取りが出来ずに鉢土植えとなったが、これからの猛暑の夏でも収穫できるはずの貴重な葉菜だ。


戻る ページ先頭へ 次へ