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2007年7月 遂にハートだ!

妙に涼しい夜。

そういえばエアコンをまだ使っていなかった梅雨時。
過ごしやすいのは結構だが、植物には良くないらしい昼と夜の寒暖差。
でも梅雨明けとともにエアコン必須の1日中酷暑になる。

おかしくなる気象環境、続く自然災害。
当地でも軽い地震に続けて久々にビビった雷付きの集中豪雨。
そんな中で迎えるクライマックス。

いよいよ、4年がかりの「バナナハート」が。


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2号に葉身わずか45cmの葉。


先月2号バナナの葉がコンパクトになってきたと書いていたが、単純に花芽の出る前兆だった。
某ソーラーカーがマンション近くの道路を通過。
その頃に開いた今月最初の葉は、葉身部分45cmのちょっと大きな「うちわ」みたいな葉。
(ウナギイヌのしっぽにも似てるなぁ)

さすがにこれはあやしいと。
次は止葉が出るんでは?と一気に緊張が。

で、すぐに顔をのぞかせた次の葉は、ほとんど巻き込まれていない変な葉。


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殆ど巻いていない葉。止葉先端。


写真でしか見たことないが間違いないだろう。

止葉だ!


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伸びる止葉。


伸びだした止葉は今までの葉と姿はかなり違う。殆ど葉身がない。

そしてさらなる緊張。
止葉の次はいよいよ・・・。

ところがこのタイミングで思わぬニュースが。
7月最大級の台風「マンニィ」(4号)接近。

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

宮古島のOさん家にたわわに実ってるはずの「島バナナ」や「マンゴー」がぁーっ!

いや、いよいよハート目前の我が家の島バナナも。


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写真ではわかりにくいが、ビニールひもであちこちに固定。


その時点の予報では最悪の直撃コース。

安心出来る確実なのはもちろん屋内に避難させることなのだが、葉を折ったりなどのダメージを与える可能性が高い。
そう簡単に移動出来るサイズをもはや大きく超えていることは、何度も書いているとおり。

最接近2日前に決断。
「仮茎が折れなければ何とかなる。」

実は微妙なコースのずれで当地大阪南部はまるで台風の影響が感じられないことがある。
4年も台風接近の度にドタバタしているとそんなことも覚えているもので。

仮茎を何カ所も縛り、微妙に南にずれる進路予報に神頼み。

結果、当地は台風の気配すら感じられない程の静かな最接近となった。
大阪南部の地形というのはこのように不思議なことがたまにある。


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左:止葉の葉身部。
右:葉柄が膨らんできた。


幸運ともいえる通過コースの台風から数日。
止葉の付け根が大きく膨らみ始めた。
中には苞につつまれたハートがあるはず。


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あっさり出た。でもまだ苞(苞葉?)に包まれている。

そして・・・。


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遂に中から赤いハート(花苞)が。
すげーっ!
マンションのベランダに島バナナのハートが遂に!


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花茎が伸びてハートが徐々に垂れる。


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あれ?

ハートというよりカタチ的にはゴーヤーが1本ぶら下がってるみたい。(笑)

まあ、鉢植えではハートが痩せていても仕方がない。
仮茎を切断したり、葉っぱを何度も落としたり、とにかく結実させるためには良くないことを何度となく繰り返してきた上でのこと。
なので現実に我が家のベランダに、自分の目の前にハートがあることが何よりうれしい。


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ハートを構成する花苞の隙間から花が。


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花苞が開き始める。1段目、2段目の花本体が出た。

バナナの房(全房)の出来る過程っていまいちわからなかったが、これを見てよくわかった。
花茎が伸びるにつれて苞が1段ずつ開いていくわけか。

ただ、花の本数が少ないので何だか
「ミサイル」でも発射するような?変な格好。


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鉢植えと思えない光景。


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ミサイル、みたいな花。
ちゃんとめしべが見える。

付け根の子房部分がバナナの実(果指)になる。
但しちゃんと成長出来ればの話。
さすがにそこまでは期待出来ない。


・・・でも試食用くらいにはならんかなぁ。


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ハートが一枚取れた。
子房が上向きに反り返るので勝手に落ちるのね。


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3段目が開き始める。

1段2段とスムーズに開いたのに比べて少し間があって、3段目4段目がほぼ同時に開くが子房部分は白っぽくてもう未成熟。


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しかし花が咲くとめしべの柱頭に蜜が。

なかなか甘い!

夕方から花苞が開き始め、夜のうちに花が露出するらしい。
で、朝になるとこの蜜が花の下にずいぶんしたたり落ちている。


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7月末の状況。

2段目までは子房部分がずいぶん反り返ってきた。


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定点撮影。

鉢植えの仮茎の長さ約2m。
仮茎の傾き約30度。

どう見ても鉢が小さすぎ。よくこんな鉢でハートがついたもんだとあらためて思う。

結局月末には5、6段目まで苞は開いた。
ここから先の島バナナ報告は次回へ。


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今年の収穫未だにわずか2本。


それでは島バナナ以外。

ゴーヤーはとんでもない大誤算に。
栽培を初めて以来、最悪の状況。

怪しい「節成ゴーヤー」は摘心してから次第に成長が鈍り、遂には全ての子ヅルが伸びなくなった。
涼しすぎる夜のせい?
とも考えるが、もう1本の「節成中長」が順調に伸びているのでやっぱり苗固有の問題としか。

その時点での結実は3本だけ。

以降、ツルが伸びないのでもちろんつぼみがつかず、よって花も咲かない。
7月なのに。ありえない。

結果、7月に咲いた花は雄花1個のみ、月末になって微妙にツルが伸びだしているようにも見えなくもないのだが。

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頼みの「節成中長」も出遅れがやはり響く。
緑のカーテンにはほど遠く。


「節成中長」の1番花は20日を過ぎた頃になってようやく咲いた。
やはりスタートが遅かった。

収穫は8月に入ればそれなりに穫れそうな、そんな雌花のつき方ではあるのだけれど。
さて、どうなることやら。

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月初の低気圧で突風にひっくり返される。
それでもいまだにポツポツ花芽が出ては開花する。


油断ならないビル風的な我が家のマンション風。
ただの低気圧と思いきや、すんごい風がまた葉から芽を。

それでも2月に花をつけた株をそのまま放ったらかしていたのが良かったのか、新たに花芽をつけては開花している。
8月にも花は咲きそう。

一番花のつかないはずの時期にも花がつくのは変な話だが、花芽分化してしまえば後は株の命が続く限り、どんどん花がつくだけのことで。
短日植物ってのは面白い。

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宮古島から無事到着のマンゴー。(アーウィン種)


台風「マンニィ」がかすめた宮古島からOさん家のマンゴーがやってきた。
島バナナもマンゴーも無事だったようで。

いやー、よかったよかった。(笑)
「たんでぃがーたんでぃ!」

等と思っていると、また台風接近か?
台風5号の名前は「ウサギ」。
油断しそうだからこういう名前やめた方が良いと思うが・・・。


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